数年ぶりに生まれ故郷に帰ったときのことでした。以前にも何度か帰省しているので生まれ故郷までの道のりは慣れていました。
帰省するたびに思うのは、道路の整備が進んでいるなということです。今現在、日本中どこへ行くにも高速道路を利用できる環境にあるということからすると常識のような気がします。
ただ反面、全国の地方で起こっている過疎化もまた進んでいるということです。
いよいよ故郷に近づき町の入り口にさしかかった時、「あれ?」。いつも見る町の入口の標識がありません。確かに町内に入ったはずなのですが、勘違いかなと思いつつ実家のあった地区へ車を走らせました。
今では両親と同居しているので生まれ故郷には叔父夫婦がいるだけです。
ひさしぶりに叔父夫婦に会い懐かしそうに昔ばなしをしている中、ふと気になり町の入口の標識のことを尋ねると、「3町が合併して町名が変わった。」とのことでした。過疎化も進み、産業も伸びず、しかたなしに合併したようです。
合併する場合、当然有利不利の条件があり、この町は不利な条件で合併案を了承したということでした。
よくテレビのニュースなどで自治体の合併の話題を取り上げていました。平成16年から平成17年にかけて多くの自治体が合併したようです。この町も例にもれず、平成17年1月に合併していました。
ただ、理由はどうであれ生まれ故郷の名前がなくなるのは寂しいですね。