2008年12月2日火曜日

茂山狂言会

 数十年ぶりに狂言を観る機会があり、会場に向かいました。

開演40分前だったのですが、会場の周りには人だかりができていました。

見渡すと、やはりといいましょうか年配の方々ばかり。

それを横目に見ながら会場内に入っていきました。

会場自体がかなり古く、座席もすこし狭い感じがしました。

私はあまり人の集まる所へはあまり好んで行きません。

というのも、そういった所には必ずマニアというか、ファン

なのでしょうが、やたらとテンションが高く、必要以上にしゃべる。

講釈が長い。周りが見えていない人が多いように思います。

こういった経験を2、3度すればもういいや、という気持ちになります。

狂言会はというと、久しぶりに生の舞台を観るので少し楽しみに

していました。

前説の人が出てきて、今日のお題の説明や狂言の歴史などについて

話をしました。

狂言というのは、もともと能の合間に演じられていたようです。

悲劇が題材の能と喜劇が題材の狂言を一幕づつ交互に演じたようです。

悲劇ばかりが続くと観る方も心が沈みこんでしまいます。そこで緊張の緩和

といいますか、そういう配慮からこのような形式になったようです。

その狂言が独立してこういった狂言会が行われているということでした。

私の中で狂言のヒーローといえばやはり太郎冠者。

太郎冠者は特定の人物ではなく、いろいろな題目に出てくる

ふつうの人なのですが、お笑いの中心人物ということです。

今回は3本立てでしたが、2時間位の時間で幕になりました。

久しぶりに狂言を観て、おもしろかったな~。